先日三浦半島で採取したミナミホソハマトビムシが早くも繁殖していた。
写真中央の米粒みたいなのが幼体。
ヨコエビの繁殖はダンゴムシと似ているところや違うところがはっきりしていて面白い。
まず、ダンゴムシは交尾をして体内で受精することによって子供を産むが、ヨコエビの仲間は体外受精を行う。
体外受精だが卵は外に産み落とさず雌の覆卵葉(ダンゴムシでいう保育嚢)の中である程度大きさになってから産み落とされる。
そして、生まれた子供に幼生期はなく、親と全く同じ形で生まれる。
少し見にくいが成体をまんま小さくしたような見た目。
ダンゴムシと同じところとして、交尾前ガードを行う。
少し前に撮った交尾前ガードと思われる行動。
端脚目は等脚目と近い仲間ではあるが繁殖形態がそれぞれ少しずつ違ってておもしろい。
受精してからどれくらいの期間で子供を産むのかは調べていないので分からないが、今回産まれた子供は捕まえた時点ですでに持ち腹だった個体から生まれた可能性がある。
このまま順調に継代できることが確認できたら飼育環境なんかも書こうかな。