先日三浦半島の某海岸で採取をしていたところ、全く跳ねる気配のないハマトビムシの集団がいた。
ここにいるヨコエビどいつもこいつも全く跳ねない pic.twitter.com/8y46ZWL3pm
— いもちゃ (@Im_ch4) April 13, 2023
ハマトビムシは端脚目(ヨコエビ類)に分類される生物の中で唯一の陸棲のグループであり、海藻をめくると大量に飛び跳ねる姿を見ることができる。
ハマトビムシ地獄 pic.twitter.com/P63nLPtnhm
— いもちゃ (@Im_ch4) April 14, 2023
ハマトビムシは大体10mm前後の小さい種ばかりだと思っていたが、Twitterで「ホソハマトビムシ属ではないか」と教えていただいた。
また、ホソハマトビムシ属は体長が20mmを超え、その巨体が故に跳べないのではないか、とのこと。
本属について調べてみたところ、日本のホソハマトビムシ属は現在、
・オガサワラホソハマトビムシ Pyatakovestia boninensis
・ミナミホソハマトビムシ Pyatakovestia iwasai
・ホソハマトビムシ Pyatakovestia pyatakovi
の3種が記載されており、それぞれの日本での分布が、
・オガサワラホソハマトビムシ→母島
・ミナミホソハマトビムシ→太平洋側は本州中部から沖縄,日本海側は福井以南
・ホソハマトビムシ→北海道,太平洋側は伊豆半島以北,日本海側は本州
であるため、恐らく今回見つけたのはホソハマトビムシ Pyatakovestia pyatakoviである可能性が高い。
追記:ちゃんと見てみたらミナミホソハマトビムシ Pyatakovestia iwasaiだった。
また、海岸性のホソハマトビムシは潮間帯の海藻の下などにいるのに対して本種は飛沫帯から見つかった。
何匹か持ち帰り飼育してみることにしたが、特にホソハマトビムシの飼育に関する記事等はなく、手探りになるためどれほど生かしておけるかはわからないが、やるだけやってみる。
改めて見るとバカでかい pic.twitter.com/qtxBqs5ktC
— いもちゃ (@Im_ch4) April 13, 2023
それにしてもデカいなぁ...