あいそぽっど

ワラダンの観察や飼育についての備忘録

2023-01-01から1年間の記事一覧

初Awake!

9/3(日)に開催された東京Awakeに行ってきたので戦利品やら感想やらを書こうかなぁと 即売会イベントはレプタイルズワールド等の大型のイベントしか参加しておらず、そのほとんどが爬虫類目当てだったので、今回がワラダン目当てで初めての「爬虫類のいない生…

ハマダンゴムシの飼育環境を考える

はじめに、本記事は筆者の独自の考察のため真似しても確実にうまくいく保障や正確性はありませんのであらかじめご了承したうえでお読みください。 なぜハマダンゴムシの流通は少ないのか 様々なカラフルなダンゴムシが流通している中、未だにハマダンゴムシ…

ハマトビムシがベビーを産んでた

先日三浦半島で採取したミナミホソハマトビムシが早くも繁殖していた。 写真中央の米粒みたいなのが幼体。 ヨコエビの繁殖はダンゴムシと似ているところや違うところがはっきりしていて面白い。 まず、ダンゴムシは交尾をして体内で受精することによって子供…

三浦半島のホソハマトビムシはミナミホソハマトビムシだった

前回ホソハマトビムシを採取した旨の記事を書いた際に、生息地的に三浦半島で採れたホソハマトビムシはホソハマトビムシ Pyatakovestia pyatakoviではないかと書いたが、調べてみると第1尾肢の外肢にトゲがあるかないかでホソハマトビムシ P. pyatakoviかミ…

跳ばないハマトビムシ【ホソハマトビムシ】

先日三浦半島の某海岸で採取をしていたところ、全く跳ねる気配のないハマトビムシの集団がいた。 ここにいるヨコエビどいつもこいつも全く跳ねない pic.twitter.com/8y46ZWL3pm — いもちゃ (@Im_ch4) April 13, 2023 ハマトビムシは端脚目(ヨコエビ類)に分類…

三浦半島の山でヒメフナムシ探し

そろそろ春が近づいてきて暖かくなりつつあるので三浦半島の山に行ってきた。 今年初のオオイヌノフグリ。 これが咲き始めると春だなあという気持ちになる。 ちなみにフグリとはキンタマのことであり、種の形が犬のキンタマに似てるイヌノフグリという植物よ…

P. scaber "Calico"とは...【ワラジムシ】

P. scaber "Calico"について色々調べてみたところ分かったことと、逆にわからなくなったことが多数あったので一旦ここにまとめてみることにする。 "Calico"とは何か。 Calicoとは英語で三毛猫を指すcalico catからきている。 確かに、三毛猫のような模様をし…

ワラジムシの繁殖と日照時間

ワラジムシは日照時間の長さによって脱皮頻度と代謝が上がり、繁殖が促進される。 Die Bedeutung der Tageslänge für das Einsetzen der Fortpflanzungsperiode bei Porcellio scaber Latr. (Isopoda) 1日のうち、16時間光を当てた集団と、7時間光を当てた集…

いろんな色のワラジムシ

まずはこのワラジムシを見てほしい。 普通のワラジムシと比べると様子がおかしい。 いわゆる"ナミワラジ"であるPorcellio scaberとは違う種のように見える。 Porcellio scaberと言えば暗い灰色で平べったいイメージだが、このワラジムシはどうもそんなイメー…

赤いワラジムシ

1か月程前に三浦半島で採取した赤いワラジムシが抱卵していた。 半透明の膜に覆われた薄黄色のつぶつぶが卵。 これが抱卵した個体。 珍しい色のワラジムシに見えるが、普通のワラジムシPorcellio scaberの赤い個体というだけである。 まだら模様のワラジムシ…

ゴミでも役に立っていることがある

環境問題のひとつとして、昔から取り上げられているのがプラスチックゴミ問題だが、このゴミがそこに住む生き物の役に立っている場合がある。 これは冬に見つけたトウキョウコシビロダンゴムシのコロニーだが、こいつらは木の根元に半分地面に埋まったプラス…

海岸でよく見かけるナメクジの正体

ワラダンを探しているとナメクジやキセルガイの仲間もよくみかける。 中でもいつも海岸でみかけるこのナメクジの種がいつもわからず放置していたが、調べたところMalacolimax tenellusという種によく似ている気がする。 現地ではLemon Slugと呼ばれているら…