ゴミでも役に立っていることがある
環境問題のひとつとして、昔から取り上げられているのがプラスチックゴミ問題だが、このゴミがそこに住む生き物の役に立っている場合がある。
これは冬に見つけたトウキョウコシビロダンゴムシのコロニーだが、こいつらは木の根元に半分地面に埋まったプラスチックゴミの下から見つかった。
同所には在来のハヤシワラジムシ科の一種も見られた。
プラスチックには水が浸透しないため、プラスチック下の地面は冬でもかなりの高湿度が保たれているようだ。
冬の乾燥が大敵のダンゴムシたちにとってはとてもありがたい越冬場所になっているのかもしれない。事実、その日探した中で一番個体密度が高かった場所がこのプラスチックゴミの下だった。
プラスチックゴミは何が何でも悪だと言われることが多いが、そんなゴミでもこういう一面があるというのは知っていても損はしないんじゃないかと思う。
ゴミに限らず多方面から物事を見れるようになると役に立つことが多い。
とは言え、どう考えても環境への悪影響の方が遥かに大きいので、無くなるに越したことはない。