ワラジムシの繁殖と日照時間
ワラジムシは日照時間の長さによって脱皮頻度と代謝が上がり、繁殖が促進される。
1日のうち、16時間光を当てた集団と、7時間光を当てた集団では前者では脱皮の頻度があがり、代謝も上昇し繁殖も促される。
オカダンゴムシではこれに加えて一時的にあえて温度を下げる、「クーリング」をすることでも繁殖が促進される結果も出ている。
温度ではなく日照時間のみで繁殖のコントロールができるのは意外だった。
他の種でもこれが応用できないか考えてみたが、熱帯種や洞窟種といった日照時間が季節によってあまり変わらない、あるいはまったく関係がない種においては微妙か。
ワラダンはケージの数が多くなりがちで光をあえて当てるということはあまりしない人が多い気がするので、なかなか増えないときは光を当てる時間を調整してみるともしかしたら一気に増え始めるかもしれない。
温帯種ならかなり有効なんじゃないか?
温度を下げたりとなると生体が死ぬ恐れもワンチャンあるけど光を当てる時間を調整するだけで死ぬほど軟な生き物でもないので、とりあえずやってみるのも悪くない。
どうでもいい話
ワラジムシ(P. scaber)について書かれた日本語のページがあまりにも少なすぎる。
モルフもオレンジが少し流通している程度でそれ以外のものは全く見かけない・・・。
過去にダルメシアンが流通していたことがあったという情報を頂いたが、今となってはそんなものはどこにも見当たらず・・・。
今後 P. scaberの新しいモルフが開拓できたらと思い、色々調べてるのでそれ関連のことをぽつぽつ書いていくかも。